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わずかな違いを大切に(モーツァルト) ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ セカイが夜の闇に包まれて行く中、なお光を放ち、活動し続ける街のビル郡。その中でも一際高い一棟の屋上からそれらを見下ろす少女が居た。 外側にハネた鳶色のショートヘア。寒色系のエクステ。綺麗なアメジスト色の瞳。少女らしさのある初々しい顔立ちだが睫毛は長く、挑発的。 丈が短く黒いスカートとコート。首まわりには同じく黒いマフラー。ベルトやチェーンがそのような少女の身体をアシンメトリーに飾っていた。パンキッシュな衣装である。 「……」 少女は何かを考えているような、クールな表情で夜景を眺めていた。 下界の雑踏の殆どは彼女の耳まで届かず、届いたとしても虫が鳴くような小さな音だ。 屋上には誰も居ない。 その場は完全に少女だけのセカイだった。 しかし、少女の背後の空間にはいつの間にか黒い影が降りていた。 それは二十代半ばくらいの男の姿であった。 「やあ。おかえり、アサシン」 男の存在に気付いた少女は体を後ろに振り向かせて、そう言った。 「ふむ。『おかえり』か…… 家族以外から、そんな言葉を言われるとは思ってなかったが――悪くない」 対して、アサシンと呼ばれた男は平坦な口調で少女の出迎えの挨拶にそう答えた。 ウェーブのかかった、足元に届くほどの黒髪。そこから覗ける顔立ちは非常に端正だ。 これだけでも彼が街中を歩けばかなり目立つ事は明白だが、それ以上に彼の服装はーー少女ほどではないにしても――とても個性的で、ちょっとした異彩を放っている。 アサシンは折り目正しい白の燕尾服を着ていた。胸ポケットにはご丁寧にハンカチーフを入れている。両手には白い手袋をはめていた。 パーティや演奏会のような場にはこれ以上なく合う格好だが、街中を歩くのには合わない格好だ。場所が人気のない屋上だと尚更だ。滑稽でさえある。 「マスターはここでずっと何をしていたんだ?」 「街を見ていたんだよ」 少女はアサシンの質問にそのような答えを返した。 「見てごらん。眠って行くセカイに反抗するかのように光を放つ街を。この世の流れの逆に進もうとする彼らの姿を。実に愉快だろう? 」 両腕を大きく広げながら少女は言う。 「そして、この光景にはどこかボクに似ている部分がある。まるで鏡を見ているかのような不思議な気分になるよ。だからボクは飽きもせずに街を見ていたのさ。 これほどまでに素晴らしい景色は中々無い。これを見ているだけで、嫌な事の一つや二つは綺麗さっぱり忘れられそうだ」 「僕には夜景はただの夜景にすぎないが」 少女の右隣(振り向いた姿勢である少女からすれば左隣)に立ち、下界に広がる眩い光たちに眼を下ろすアサシン。 「しかし、マスターがそう言うならそうなのだろう。悪くない」 「フフ……それはどうも。ところで、アサシンはどこで何をしていたんだい?」 少女は自分の腰より少し上くらいの高さしかなく、全く手入れがされていない事が伺える錆だらけの柵に振り向いたままの姿勢で凭れかかりながら、アサシンにそう聞いた。 実に危ない。少女の体重に柵が負けて折れたり、少女が少しでも上半身を後ろに反らしたりすれば彼女はあっという間に見るも無残な飛び降り死体となるだろう。 少女のそんな姿を見て、アサシンは自分の中に湧いてきた『少女をビルから突き落としたい欲求』を抑える。 「街を探索して、他の主従の様子を見てきた――この僕でも、こんな訳のわからない状況では、情報を集めるために積極的にならざるを得ない――ちゃんと確認出来た主従はみっつ。 ひとつはマスターが僕に殺されるための『条件』を満たしていたから殺したが、残りのふたつはマスター、サーヴァント共にそれを満たしていなかったから手出しはしていない。 ……それら以外の主従からは逃げられた、もしくは見つからなかった。まあ、まだ本戦は始まっていないのだから、自分達の事を探られるのは好ましい事ではないのだろう」 聖杯戦争という殺し合いに参加する者、それもサーヴァントーー暗殺者(アサシン)が言ったとは思えないセリフを途中に挟みながら、彼は少女に簡単な報告をした。 アサシンはその後、より詳細でより血生臭い報告を続ける。それを聞きながら、少女はこれまでの数日間に――殆どがアサシンから教えてもらった事だが――自分が見聞きし、体験した数々の『非日常』を思い出していた。 聖杯戦争。 願望器。 マスター。 サーヴァント。 殺し合い。 殺し合い。 殺し合い。 エトセトラエトセトラ。 思い出すだけで気分が悪くなり、気が重くなる。こればかりはどれだけ良い景色を眺めても忘れられそうにない。 そんな少女の心境なんて露知らず、アサシンは先程と変わらず、少女の顔も見ずに、平坦な口調で、マイペースに報告を続ける。 途中まではなんとか聞き耐えていた少女であったが、彼が唯一殺した主従をどのように殺したかについて語り始めたところで、彼女は手のひらをアサシンがいる方向(つまり左)に突き出し、「もう報告は終わりで良いよ」と言った。 「ふむ。ここから盛り上がる所だったのだが……まあ、マスターがもういいと言うのなら止めるべきなのだろう。悪くない」 「…………」 自分とアサシンの間には人の死や殺し合いについての考え方で""ズレ""がある事を感じつつ、少女は顔を上げ、アサシンと眼を合わせようと首から上だけを彼の方向に上げた。 「こっちを向いてくれるかい、アサシン」 「…………」 しばらくの間があった後、アサシンも少女と眼を合わせるべく顔を彼女の方に向けた。 二人の眼が合う。 少女のエクステと首まわりに巻かれたマフラーが、屋上に吹く風にはためいていた。 その姿は、ファッション雑誌の表紙に採用されてもおかしくないほどに魅力的であったが、アサシンにとって、それは目の毒以外の何物でもなかった。 彼は自分の中に湧いてきた『マフラーで少女の首を絞めたい欲求』や、マフラーから連想した『彼女の内臓を自分の首に巻き付けたい欲求』を抑える。 昼間、自分に殺されるための『条件』を満たしていた者を一人殺し、殺人衝動を発散していて良かった、と彼は思った。 もしそうしていなければ、アサシンは今目の前にいるこの少女を思わず殺してしまっていたかもしれない。彼女はアサシンに殺されるための『条件』を十分に満たしているのだから……。 「アサシン、ボクはね、アイドルになる前から、いつか自分の目の前に『非日常』への扉が開かれる日が来るのではないか、と期待していたんだ。 漫画や小説の中でしかありえない、フィクションの物語のようなセカイへの扉が開かれる日をね」 「…………」 「半年前、キミと同じくらいの年齢のプロデューサーからアイドルにならないか、とスカウトされた時、ボクはとても嬉しかったんだ。 アイドルという『非日常』のセカイに足を踏み入れる事が出来たのは勿論、ボクの事を理解してくれる――理解しようとしてくれる人がいた事が、とても――嬉しかったんだ」 「…………」 「それからの半年間は今までに体験した事がない『非日常』の連続だったよ。毎日が輝いていた」 「…………」 「そして二日前、ボクはふたつ目の『非日常』への扉を開けた。開けてしまった――いや、開けられてしまった、と言った方が正しいのかな?」 「…………」 「アイドルという『非日常』と、奇跡の願望器を巡る戦いという『非日常』なら、後者の方がかつてボクが夢見ていたモノに近いんだろうね」 「…………」 「けど、それが現実となった今、正直な気持ちを言うと―― 怖い。 死にたくないのさ。 ボクはアサシンと違って、悲しいくらいに殺し合いと言うものに向いていないんだよ」 「…………」 そう言う彼女の表情は最初と変わらずクールなものだったが――どこか怯えているようにも見えた。 「どうか、こんなボクを情けないマスターだと言って、笑ってくれ」 「そんな事はない。誰だって死ぬのは怖いさ」 「アサシンもそうなのかい?」 「僕は違う。僕は生前『死ぬのは構わない』と思って生きてきた。最初から死んでいるような人生だった。 ……実際に死ぬ直前になった時も、僕に後悔は無かった――が、心残りはあった。『彼女』に会いたいという望みが叶わなかった、本懐を遂げられなかったという心残りがあった。だから、マスターの『死にたくない』という気持ちは分からなくもない」 「それに」と、アサシンは言葉を続ける。 「自分で言うのも何だが――僕はかなり強いぞ。人類最強の『彼女』や橙色の暴力レベルが相手でもない限り、僕は負けない。 僕に殺されるための条件を満たさないやつは殺さないが、それが相手でも戦闘不能にすることなら出来る。満たしているやつが相手なら――言うまでもない。 まあ、マスターが魔術師ではないため、魔力量に若干不安があるが…… 直接戦闘が出来ないほど魔力が足りなければ、その時は逃げる事が出来る。僕は『逃げの曲識』と呼ばれていたぐらい、戦闘からの逃亡が大の得意だからな。 だから安心するといい。マスターが敵から殺される事はない」 アサシンは、僕に殺される事はあるかもしれないが、というセリフが思わず続けて口から出そうになったのを、すんでのところで止める。 少女はそのようなアサシンの言葉を聞き、少しだけ安心したようだった。 「そもそも、周りからよく鉄面皮、鉄仮面と呼ばれていた僕に笑ってくれと言うのが無理な話だ。マスターが手の甲にある令呪を使わない限り、その頼みに僕が応えるのは不可能だぞ」 「…………フフ。それもそうだね。ボクが言えた事ではないけれど、アサシン、キミは表情の乏しいやつだよ」 「人の心を操る、音使いの僕が感情を表に出すのが苦手なのは、笑い話にもならないが――悪くない」 二人の間に和やかな雰囲気が流れる。 この時、少女は先ほどまでアサシンに対して感じていた不安をすっかり忘れ、どころか彼に対してある種の親近感さえ抱いていた。 なんだ、ボクと彼は結構似た者同士じゃあないか、と。 しかし、今のこの状況、片方はもう片方に親近感を抱き、もう片方は片方に殺意を抱いているという主従関係にあってはならない""ズレ""が生じているのだが―― 「――それも、また悪くない」 「? 何が悪くないんだい? アサシン」 「何でもないさ」 アサシンはそう言うと、屋上から階下へ繋がる階段口のドアを指差し、 「夜景を眺めるのも悪くないが、そろそろ家に帰ろう。あんまり帰るのが遅いと家族が心配するぞ」 と言った。 「偽物の家族だけどね」 「たとえ本物でなくとも、家族は大切にしなくてはならないだろう」 アサシンは階段口のドアに向かって歩き出した。少女はそれに続く。 ドアの前に立ち、従者らしくそれを開けて少女を先に通したアサシンは、その後、自分も建物の中に這入り――少女の背中を押して階段から落としたい欲求を抑えながら――そっと、音もなく、ドアを閉めた。 アサシンの名は零崎曲識。 生前付けられていた二つ名は『逃げの曲識』、『菜食主義者(ベジタリアン)』――そして、 『少女趣味(ボルトキープ)』。 少女以外は殺さない殺人鬼である。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 『非日常』のセカイに這入ってしまった少女と『非日常』の住人である殺人鬼。 まだ始まってすらいない彼らの行く先は―― 【クラス】 アサシン 【真名】 零崎 曲識@人間シリーズ 【パラメータ】 筋力C 耐久D 敏捷B 魔力E 幸運B 宝具B+ 【属性】 混沌・悪 【クラス別スキル】 気配遮断 B+ サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している (曲識は口笛の音をぶつける事によって、足音、心音、呼吸音、その他自分の生命活動において生じるあらゆる音をまったくのところ消し去る)。 自らが攻撃体勢に入ると気配遮断のランクは大きく落ちる (彼の攻撃手段は音であり、非常に目立つため、その落差は普通以上である)。 【保有スキル】 楽曲作成 A+ 名前の通り楽曲を作成するスキル。 戦闘離脱 C+ 曲識は『逃げの曲識』という二つ名が付くほど戦闘行為からの逃亡に長けており、大抵のサーヴァント、状況からは逃走できる。 零崎 E(A+) 『零崎一賊』に属する者が持つスキル。 『理由なく殺す』一賊の鬼ゆえ、人を殺す事に躊躇いがなく、罪悪感を抱かない。 しかし、曲識は一賊内唯一の禁欲者にして、究極の菜食主義者。下記のスキル『少女趣味』によって、通常時、彼のこのスキルのランクは非常に低い。 だが、戦う相手が少女の場合、スキルのランクは括弧内まで上がる。 少女趣味 EX 哀川潤との出会いをきっかけに曲識が立てた誓いがスキルになったもの。 たとえ敵が家族の仇だったとしても、彼が少女以外を殺すことは、絶対に、ない。 【宝具】 『零崎を始めるのも、悪くない』 ランクB 種別 対人宝具(自分自身) レンジ - 最大補足 - 戦闘開始時に曲識が言う口上。 これを発動する事で曲識は『零崎』を始め、自身の筋力、耐久、敏捷のステータスを全て一段階上げる事が出来る。 『作曲ーー零崎曲識(バックグラウンドミュージック)』 ランク B+ 種別 対人・対軍宝具 レンジ 1~100 最大補足 1~30 曲識の『音使い』としての技術と、殺人鬼と同時に音楽家としての側面もあった彼が生前作成した、名前が公園に由来する二百ほどの曲が宝具へと昇華された物。 曲識は普通の曲は勿論、他人の精神と肉体を操る曲や、音自体が相手を吹き飛ばす衝撃波となる曲を楽器や自分の声を用いて演奏する。 しかし、今彼が使っている楽器はリズム楽器であるマラカス『少女趣味(ボルトキープ)』と自分の声だけなので、現地で管楽器、打楽器を手に入れない限り、音自体が相手を吹き飛ばす衝撃波となる曲を演奏するのは不可能であろう。 また、曲の演奏時間が長くなればなるほど、消費する魔力量も多くなり、マスターにかかる負担が大きくため、長時間の戦闘(演奏)は向いていない。 (例) 作品No.1『鞦韆』 戦意高揚曲。聞いた味方を一流のプレイヤーとして操る。 No.6『滑り台』No.12『砂場』No.96『広場』 他人の精神と肉体を操る曲。同ランク以上の対精神干渉スキル持ちのサーヴァントには効かない。また、完璧に操るためには楽器の音なり、自分の声なりで相手に事前催眠をかけておく必要がある。 No.9『雲梯』 音の衝撃波による攻撃。 No.74『土管』 痛みの鎮静効果を含んだ曲。 【Weapon】 少女趣味(ボルトキープ) 決まった獲物を持たない曲識が手にした、最初にして最後の独自の楽器。見た目はただの黒いマラカスだが、(曲識の天才的な音感があってこそであるものの)ちょっとしたグランドピアノ並に広く正確に音階を表現できる。鈍器として使用することも可能。 自身の声 【人物背景】 この世の裏――『暴力の世界』を支配する『殺し名』の序列三番目、『理由なく殺す』殺人鬼が集まって家族を作った集団――『零崎一賊』。 彼はそれの『零崎三天王』が内の一人である。 天然で、思い込みが激しくマイペースな性格。口癖は『悪くない』。 十五歳の時、哀川潤との出会いと彼女への初恋をきっかけに、無差別殺人をする『零崎一賊』の中で唯一、自分の殺人に『少女以外は殺さない』というルールを課す。 自分の事を世界の脇役に位置付け、殆どの戦闘から逃げていた彼であったが、二十五歳の時、一賊を次々と葬った右下るれろと『橙色の暴力』想影真心を倒すべく、『少女趣味(ボルトキープ)』を手にして表舞台に立つ。しかし、結局、彼は戦闘の末に致命傷を負い、彼女らを逃がしてしまった。 家族の仇を討つどころか、長年の願いであった哀川潤との再会を果たさないまま終わるかのように思われた彼の人生だったが、彼はその直後に哀川潤と再会し、笑って死んだ。 なお、この聖杯戦争で彼は『少女趣味(ボルトキープ)』の全盛期が色濃く出た状態で召喚されているため、聖杯へ託す願いは下記の通りである。 【サーヴァントとしての願い】 彼に願いらしい願いはないが、強いてあげるならば、哀川潤との再会だろう。 【方針】 マスターである『少女』を殺さないようにする。 【マスター】 二宮 飛鳥@アイドルマスター シンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 なし 【weapon】 なし 【能力・技能】 歌と踊りが出来る 【人物背景】 静岡県出身、十四歳のアイドル。 自分でそうだと公言してしまうほどの自覚を持った中二病のボクっ子。 趣味は漫画を描くこと。 自分の目で見ない限り、ウワサは信じないらしい。 【方針】 生きて帰りたい 時系列順 Back 松野カラ松&アサシン Next メアリー&アサシン 投下順 Back 松野カラ松&アサシン Next メアリー&アサシン 候補作投下順 Back 檜山達之&セイヴァー Next 安部菜々&キャスター Character name Next→ 二宮飛鳥 000 Welcome to Tokyo crazy world! アサシン(零崎曲識)
https://w.atwiki.jp/assassin2/pages/14.html
項目数:50 総ポイント:1000 難易度:★☆☆☆☆ アサシンの誕生 エツィオ・アウディトーレとして生を受ける 20 さらばアブスターゴ アブスターゴ社から逃亡する 20 アニムス 2.0へようこそ! アニムス 2.0へ入る 20 裏切りの痛み DNAシークエンス1をクリアする 30 復讐 DNAシークエンス2をクリアする 30 次世代の台頭 DNAシークエンス3をクリアする 30 流血の日曜日 DNAシークエンス4をクリアする 30 おくりびと サンタ・マリア聖堂の地下墓地にあるアサシンの墓所を発見する 20 陰謀を紡ぐ者 DNAシークエンス5をクリアする 30 予期せぬ旅路 DNAシークエンス6をクリアする 30 流入現象 チュートリアルを終了しアニムスに入る 30 ベニスの商人 DNAシークエンス7をクリアする 30 入口のない宮殿 DNAシークエンス8をクリアする 30 仮面舞踏会 DNAシークエンス9をクリアする 30 俺のビアンカ DNAシークエンス10をクリアする 30 預言者 DNAシークエンス11をクリアする 30 宝物庫 DNAシークエンス14をクリアする 30 古き友、来る アサシンの隠れ家から逃げる 100 謎の担い手 モンテリジョーニで8つの像を見つける 5 人体の調和 被検体16号の20個のビデオをすべてアンロックする 20 街はきれいに わら山に5人分の死体を隠す 10 飛行の名人 飛行器具を使い、警備兵を蹴り飛ばす 5 砂かけアサシン 顔に砂をかけて4人の兵を倒す 10 慈悲の一刺し 毒で苦しむNPCをエア・アサシンで倒す 20 完全勝利 戦闘時に10人の敵をノーダメージで倒す 20 盗賊の称号 1000フローリンをすり取る 10 青い稲妻 100メートル間スプリントする 10 道路清掃 長い武器を使って、5人の敵を一掃する 10 ヴェネツィアの拳闘士 サンタ・マリア・デラ・ヴィシタツィオーネ教会のアサシンの墓所を発見する 20 最高の景観を! トッレ・グロッサのアサシンの墓所を発見する 20 神の御名を… サン・マルコ大聖堂のアサシンの墓所を発見する 20 要塞からの脱出 ロッカ・ディ・リヴァルディノ要塞のアサシンの墓所を発見する 20 聖歌隊の調べに サンタ・マリア・デル・フィオーレ(ドゥオーモ)のアサシンの墓所を発見する 20 見習いアサシン ロレンツォから受けた最初の暗殺依頼を達成する 10 男の仕事 女性の危機を救う 10 盗塁王 盗賊との競争にせり勝つ 10 紳士の義務 形見のマントを身にまとい全てのエリアを訪ねる 10 日曜大工 ヴィラの建物をアップグレードする 10 展望台マニア 10ヶ所のビューポイントでシンクロする 10 ハイ・ダイブ フィレンツェでジョットの鐘楼よりイーグルダイブする 10 密使の資格 ボルジアの密使を邪魔する 10 隠された謎 タカの眼で隠された記号を見つける 10 パズルのピース 被検体16号のビデオを1つ解読する 10 美術鑑賞 フィレンツェとヴェネツィアで絵画を購入する 10 モンテリジョーニの大旦那 隠れ家の価値を80%まで高める 30 コーディネートの達人 服の色をウェットランドエボニーとアイボリーに染める 10 亡き弟に捧ぐ 全ての羽を集める 30 英雄色を好む 娼婦に5000フローリンつぎ込む 10 庶民の味方 300フローリン以上を地面にばらまく 10 準備万端 全ての武器、袋、防具のアップグレードを入手する 10 収集系は、前作と比べると苦労せずにコンプ出来るだろう 『飛行の名人』を取り逃すともう一周するハメになるので気を付ける様に 羽:http //www.gamesradar.com/f/assassins-creed-ii-feathers-and-treasure-chests-guide/a-20091118131317820094 隠された記号とパズルの解答:http //www.gamesradar.com/f/assassins-creed-ii-glyphs-and-statuettes-guide/a-20091120161944695091 謎の担い手 8つの像は全てモンテリジョーニの街の中に存在する 大抵の像はやや高い位置にあるので、屋根の上を渡りながら鷹の目を使って探すと見つけやすい 街はきれいに 同じわら山・屋上庭園に隠さなければ解除されない。一般市民状態でも可。 死体を担いでわら山に放り込むだけでOKで、特にわら山に隠れて暗殺する必要は無い。 オススメの解除ポイントは馬車ステージの最後の戦闘後。 わら山が近くにあり、邪魔が一切入らないので楽に達成できる。 飛行の名人 解除できるチャンスは、飛行器具を使ってドゥカーレ宮に進入するシーンの時のみ。 後でやり直しが一切できないので、狙っている場合は必ずシーン内で達成しておこう。 砂かけアサシン 「砂かけ」は素手の状態でのみ出せる特殊攻撃。 モンテリジョーニの戦闘訓練で教えてもらえる(…が、実は最初から使うことができる) 4人同時に砂をかける必要があるが、かけた時点で解除できるためその敵を倒す必要はない。 慈悲の一刺し エア・アサシンとは、高所や壁から仕掛ける暗殺のこと。標的に飛びかかるタイプの暗殺が該当する。 高いところから暗殺or壁蹴り暗殺すれば100%エアアサシンなので、やりやすいところでするのも手。 弓兵なら基本単独で人目につかない為、騒ぎも起きにくくやりやすい。 完全勝利 地味に難しい実績。一度の戦闘で敵が戦闘意欲を失わず、連続十回達成する必要がある。 一部の大量に敵が出現するイベントを見逃さないように。 普通に街で解除しようとすると、敵兵がなかなか集められずに結構苦行となる。ロレンツォを守るミッション等が特にお勧め。 ゲームが進むと敵兵のパターンが増え、敵の戦闘能力が向上してカウンター返しなどを仕掛けてくるようになってくるので、さらに解除が難しくなる。 解除を狙うなら可能な限り序盤のうちにやってしまったほうが良い。 後半でも可能。サンマルコ広場にて 参照動画 http //www.youtube.com/watch?v=FMr-_CcoPXo feature=related 盗賊の称号 モンテリジョーニ内でのスリもカウントされる。 先触れに賄賂を渡してからスリで取り返せば、1回で500フローリン以上カウントされるので楽。 青い稲妻 どこでもいいので100mの間をスプリントで走れば解除される。 道路清掃 一掃とは槍の特殊攻撃「薙ぎ払い」で敵の足を払って転倒させること。 まずモンテリジョーニの戦闘訓練で「薙ぎ払い」技を習得する必要がある。 槍は索敵兵が所持しているので、素手のカウンターで奪い取って使用する。 5人同時に転ばせる必要がある…と思われがちだが、厳密には同時である必要はなく 短時間のうちに5人分転倒させれば良いため、3人転倒→2人転倒などでも一応達成できる。 煙玉を併用して隙を作ると仕掛けやすいのでオススメ。 (以下一例) ヴェネツィア・サンマルコ広場のドゥカーレ宮海側を巡回している兵士から槍を入手。 高警戒エリアに入るなどして別の集団と戦闘状態に入ったら、防御体勢のまま広場へ移動。(宮殿~広場周辺は兵士が多いので、じきに大規模戦闘になる。) タイミング(兵士の攻撃後に「様子見」的な間がある)を見計らって入力。解除後は続けて煙玉投入→完全勝利の解除も可能。 紳士の義務 「形見のマント」を入手するために、まず羽根を全て回収・保管する必要がある。 「形見のマント」を装備した状態で全てのマップに移動するだけで解除される。 歩き回る必要も無ければ、区分分けされている場所を1つ1つ回る必要もない。 馬車ステージである「アペニン街道」も訪れる場所に含まれているので、忘れずに再訪しよう。 密使の資格 街で見かける「殺さないでくれ!」「番兵、そいつだ!」等と走りながら叫んでいる白いアイコンが付いているマントとベレー帽の男にタックルをすればいい。 隠された謎 シンボルの場所はどこでも良い。最初の1つをアンロックした時点で解除される。 モンテリジョーニの大旦那 普通にプレイしていれば終盤に入る頃に自然と解除されるだろう。 とにかくお金が掛かるので、序盤から積極的に街の改築に投資しておくと良いだろう。 庶民の味方 いままでバラまいた合計でカウントしているので、一気にバラまく必要は無い。 準備万端 『ストーリーを進めるだけで購入できる』アップグレード・装備品を全て買い揃えれば良い。 入手・購入に特定の条件が必要になる「傭兵隊長の戦槌」や「アルタイルの防具」は必要無い。 またPSPと連動することで入手できる武器などもこれに含まれない。 XBOX360 実績解除スレまとめ @wiki より転載、加筆
https://w.atwiki.jp/hshorizonl/pages/24.html
『本日午後六時ごろ、都内の一軒家にて火災が発生しました。 その火災で住人である会社員、野崎和夫氏と、妻の主婦、花菜氏が死亡。 次女の小学生祥子ちゃんが、火傷による重傷を負い、都内の病院へと緊急搬送されました』 聖杯戦争の舞台である模倣東京にて、TVからニュースが流れる。 それは内容こそ痛ましいものの、被害者の名前に覚えがなければ聞き流してしまいそうな程ありふれた話だ。 『近隣の住人曰く、火がいきなりついたとの証言がいくつもあり、 更に取材の結果、火元は家の外壁であることが判明しました。 警察はこれらの証言と火元から、放火とみて捜査を進める模様です』 だが続きが流れれば、住人は恐れをなす。 もしや次は我が身ではないかと、いつの間にか知人の誰かが被害に遭うのではないかと。 『また、火事の際外出していたことで難を逃れた長女、春花氏には、警察が被害者に何らかのトラブルが無かったかなどを――』 ◆ 野崎家放火のニュースから数日後。 時は深夜、都内の病院。 ここには、ニュースにて名前が知れ渡った野崎祥子が入院している。 病室は個室で、彼女の意識はなく、予断を許さない為に面会謝絶となっている。 「ふん」 だがここに祥子以外に、一人の男がいた。 顔は端正であるものの、祥子とは似ても似つかない。 冷酷で鋭い眼つきにペイズリー柄のシャツと黒いジャケットが、医療従事者とも思わせない。 彼女の親族ではない。病院の関係者でもない。では何者か。 「私のマスターは、今日も生き長らえているようだな」 彼は、この東京で行われている聖杯戦争のサーヴァントである。 クラスはアサシン。真名は鬼舞辻無惨。 とある世界において、平安時代から大正時代までの千年間、日本の裏側において数多の被害を出し続けた鬼と呼ばれる怪物の始祖だ。 そしてマスターは、ここで重傷患者として入院している野崎祥子である。 彼女は本来の世界において、今の状態になってから聖杯戦争に巻き込まれた。 その辻褄合わせの為にNPCである彼女の両親は本来と同じように死亡した。 ここで何の因果か、彼女の姉である春花だけは助かったが、これは本来の世界と合わせた結果なのか、それとも単なる偶然なのか、それを知るものはいない。 そして祥子は知ろうと考えることもできず、彼女のサーヴァントであるアサシンは興味すらない。 それどころか、アサシンは祥子の生死すらどうでも良かった。 アサシン、鬼舞辻無惨には人間を自身と同じ鬼に変える力がある。 彼の血を人間に与えることで、人間は鬼へと変化するのだ。 そして鬼になれば、どれほどの傷であろうと、あっという間に治ってしまう。 つまり祥子の傷を治すこと自体は容易いのだ。 しかしアサシンはそれをしない。 なぜなら、鬼になれば目立つからだ。 鬼はごく一部の例外を除き、人間に対し強烈な食欲を覚える。 祥子がその例外になる保証などなく、仮になったとしても、一夜で重傷が治ればたちまち取材が殺到するだろう。 サーヴァントには召喚された際、聖杯から現代知識が与えられる。 これにより、日本人以外のサーヴァントであっても日本語が使えたり、生前との違いを理解できたりするのだ。 その現代知識の中にはインターネットに関するものもあり、アサシンは何か目立つようなことがあれば、あっと言う間に自分達の情報が拡散されると認識していた。 そしてアサシンは、自身の情報が拡散されることを酷く恐れている。 故に、彼は祥子を助けない。 仮に祥子が死亡しても、アサシンは単独行動というスキルを所持している。 本来、サーヴァントはマスターなくして現界できない。 だがこのスキルがあれば、ランクによって期間は異なれどマスターなしで現世に留まれる。 なので、最悪はマスターを見殺しにして違うマスターを見繕うという手も取れる。 今の所、代わりになりそうなマスターは見つかっていないので、あまり切り捨てるつもりはないが。 それに、アサシンは今のマスターを悪く思ってはいなかった。 彼は目的の為なら頭を下げることも、弱者とみられることにも抵抗はない。 だがその実酷く感情的で独善的で、よほどのことがない限り自身を省みないタイプだ。 故に、余計なことが一切できないマスターはアサシンとしては悪くない。仮に存在が足を引っ張るなら、その時は切り捨てればいいだけのこと。 「無惨様」 そこに、病室の窓から一人の男が入ってきた。 彼は、アサシンが鬼に変えたNPCの内一人である。 アサシンは祥子を鬼にするつもりは一切ないが、だからといって他の誰かを鬼にしないつもりもない。 アサシンはインターネットの情報拡散を警戒しつつ、自身もそれを使えないかと考えていた。 しかし彼はサーヴァントであるが故ネットに繋がるものは所持しておらず、マスターである祥子は家が焼けたせいか同様に所持していなかった。 そこで、彼は町を歩いている適当なNPCの男達を鬼に変え、ネットに繋がるスマホを奪い取ったついでに、鬼にした男達に情報収集を命じていた。 「聖杯戦争のマスターを一人、発見いたしました」 「そうか。ならばさっさと、ネットで情報をばらまいて他のサーヴァント達に始末させろ。 無論、我らが聖杯戦争に関わる存在だと分からないようにな」 「はっ」 敵を一人発見した報告をする部下に対し、アサシンは次の指示を下す。 アサシンはよほどのことがない限り表に出たがらない。 臆病者と言われようと、卑怯者と憎まれようとも。 日向には出られない二人の聖杯戦争は、まだ始まったばかり。 【クラス】 アサシン 【真名】 鬼舞辻無惨@鬼滅の刃 【パラメーター】 筋力B+ 耐久A 敏捷C 魔力D 幸運C 宝具A 【属性】 中立・中庸 【クラススキル】 気配遮断:A 本来は自身の気配を消すスキル。 だが無惨の場合は攻撃態勢に移らない限り自身がサーヴァントであることと、鬼であることを隠すスキルとなっている。 【保有スキル】 鬼:A+ 平安時代に一人の医者によって生まれた、人喰いの怪物。 強靭な肉体や特殊な能力を持つが、日光に弱く、浴びると消滅する。 また、同ランクの戦闘続行と、Dランクの怪力の効果も有する。 彼は鬼の始祖なので最高峰のランクだが、上には日光を克服した二匹の鬼が控えているので頂点ではない。 仕切り直し:A++ 戦闘から離脱、あるいは状況をリセットする能力。機を捉え、あるいは作り出す。 また、不利になった戦闘を初期状態へと戻し、技の条件を初期値に戻す。同時にバッドステータスの幾つかを強制的に解除する。 自身より圧倒的に格上の、神仏の寵愛を一身に受けた日輪の剣士から逃走を成功させた逸話が昇華されたもの。 単独行動:B マスターとの繋がりを解除しても長時間現界していられる能力。Bランクなら2日は現界可能。 無惨の心に他人は必要ない。 カリスマ:E カリスマ性の高さを示す能力。 無惨は心が歪んでいる、もしくは空っぽの相手にのみカリスマ性を発揮する。 【宝具】 『鬼の始祖。鬼舞辻無惨』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大補足:1 アサシン、鬼舞辻無惨自身の肉体。 鬼の始祖である彼は1000年の時を生きたため、彼自身が神秘を持ち宝具と化している。 彼は鬼の中でも特に多彩な能力を持つ。 気配から変えるレベルの変身を長時間保つ、自身の血を人間に与えることで鬼へと変化させる、 九千年無補給でも戦い続けられる、自身の部下と距離に関係なく連絡が取れる、など。 また、彼が作り出した鬼は須らく彼の呪いを受け、彼の名前を人間の前で口に出すと死亡する。 『受け継いでくれ。私の想いを』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:??? 最大捕捉:1 無惨の消滅時、彼から一番近くにいるマスターもしくはサーヴァントが対象となる宝具。 この宝具の対象となった者は無条件でBランク以上の鬼となり、同時にBランクの狂化スキルも無条件で与えられ周囲にいる存在を襲い始める。 なお、鬼のBランク以上というのは対象の鬼としての素質によって変わり、最低でBランクであり、最高峰ならA+++ランクの場合も存在する。 無惨が生前、死亡する前に鬼としての力と自身の想いを、敵である一人の少年に無理矢理託した逸話から生まれた宝具。 その少年は人の想いによって人間に戻れたが、この聖杯戦争内でどうなるかは誰にも分からない。 【weapon】 『鬼の始祖。鬼舞辻無惨』 【人物背景】 平安時代、とある医者によって鬼にされた男。 生きることにのみ固執する生命体。 最後には受け継がれた人の想いによってその命を絶たれた。 【サーヴァントとしての願い】 太陽を克服し、現世に蘇る。 【基本戦術、方針、運用法】 マスターの意識がないため、無惨主導で聖杯戦争に臨んでいる。 基本的には、他のサーヴァントを潰し合わせたり、アサシンらしく不意討ちやだまし討ちなど、手段を選ぶつもりはない。 【備考】 NPCが数人ほど鬼@鬼滅の刃 となっています。 鬼になったNPCからスマホを一台奪い、所有しています。使い方も覚えました。 【マスター】 野崎祥子@ミスミソウ 【マスターとしての願い】 ??? 【weapon】 なし 【能力・技能】 なし 【人物背景】 父親の転勤で田舎に引っ越してきた、東京出身の小学生。 だが姉の受けているイジメの余波で家が放火され、大火傷を負い現在は意識不明の重体。 【方針】 なし。そもそも意識不明なため、聖杯戦争自体を把握していない。 【備考】 参戦時期は1巻、放火された家から助け出された後。 現在は大火傷に意識不明の状態で、会場内の病院に入院しています。
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ざわめき草原(2回目) ★×7 ~巨大な竪穴~ 合挽ブラザーズ BOSSモンスター モンスター名 使用技 備考 ダークホーン オーク [攻略のコツ] ペナルティは無し。 [報酬] 8000G ふしぎなよろい こおりのおまもり [獲得経験値] 8000 [獲得ハンターポイント] 160P ―追加情報はこちらに― 名前 コメント
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雨宮桂馬&アサシン◆CKro7V0jEc 雨宮桂馬は、オタク刑事である。 警視庁渋谷中央署生活安全課少年係。 これが桂馬の正式な肩書だ。 本人は、「オタク」ではなく、「ゲーマー」なので、「ゲーマー刑事」という呼び名が欲しいと主張している。 しかし、渋谷には彼をそんな風に呼ぶ人間はいない。 下手をすると、本名の「あめみやけいま」を、「あまみやけいま」と呼ぶ事さえもある。 それが故意なのか、それとも本当に間違えての事なのかはわからない。 性格は至って温厚だが、少し抜けていて刑事としての迫力には欠ける。 だが、それでいて、彼には人を見る目があって、刑事としての強いカンと粘り強さと刑事の魂も持ち合わせている。 だからこそ、今日子供でさえも信じないような噂にも、彼は強い嗅覚でその噂の危険性をかぎつけ、目を向けていた。 それは数週間前、いつものように、パソコン通信をしていた彼が、自然と耳に入れる事になった噂だ。 今では、パソコン通信だけではなく、桂馬と関わりのある渋谷の少年少女たちの間にもその噂が広がっていた。 噂の目が出てから渋谷中に花を咲かせるまで、数週間程度だというのだから恐ろしい。 ≪紅い満月が、願いを叶えてくれる≫ ≪紅い満月はどんな願いでも叶えてくれる。死者の蘇生も、人生をやり直す事も可能である≫ ≪紅い満月を見た者は、そのまま月に運ばれるが、運が良ければ願いを叶えてこの世界に帰ってくる事ができる≫ ≪ブラッドムーンと呼ばれる皆既月食とは別物である。見た人にはそれがわかる≫ それが、今回桂馬が目にした噂だった。 口裂け女、首なしライダーときて、「紅い満月」。 街のオカルトチックな噂の中では、それだけは唯一恐怖とは無縁なロマンチックな話だった。 口裂け女や首なしライダーというよりは、七夕とか流れ星に似ている。 普通と違うのは、「紅い満月を見た」という人間がいない事だ。 目撃者が月に連れていかれてしまうルールだから仕方がないかもしれない。 「運が良ければ戻って来られる」というのが、この噂が流れた理由の予防線となっているのも特徴だ。月に連れられて帰って来られなくなってしまえば、噂が出てくる事もない。 しかし、人に流行らせる技巧としては少し弱い。 先述の口裂け女や首なしライダーのような噂には、必ず「目撃者」がいたのである。だから噂は現実味を保った身近な恐怖として爆発的に広がった。そういうメカニズムがある。 この「紅い満月」は、ファンタジーの世界にしか存在しない。これまで誰が目撃したわけでもなく、誰がその恩恵を被ったわけでもない。自作自演でも、発信者は「自分が見た」と言うべきではないだろうか。 だから、桂馬も初めてパソコン通信で見かけた時には、この噂が浸透する事はないと思っていたし、密かに怖がりだった桂馬も全くその噂を恐れる事はなかった。 (しかし、どうにも気になる……) 彼も最初に見た時には、そう思っていた。 結論から言えば、一笑して忘れる事ができなかったのだ。 刑事としての勘が、この噂の不穏さに過敏に反応していた。 気づけば、噂について、パソコンサイトを通じて調べている。 コーヒー牛乳片手に、ここ数日の行方不明事件を洗い、ネット通信仲間にその噂について詳しく知らないか聞いてみる。 それが約一時間。 行方不明になった人間の何パーセントかが、実は紅い満月とやらに連れられているのかも……と考えたところで、やはり馬鹿らしくなってしまった。 (まあ、月に爆弾が仕掛けられているわけでもないでせう) 渋谷でとある爆弾事件を解決して以来、彼はどうやら、「爆弾事件」に縁がある。 本来は少年課の刑事であるはずが、何故だか爆弾に関わる事件に巻き込まれてしまうのだ。 忘れるつもりで、パソコン通信を閉じてから、今日までの数週間。 結局、桂馬はその噂を忘れなかった。 いや、これだけ渋谷中で流行してしまったばかりに、忘れようにも次々と耳に入ってきてしまうのだ。 初めて見た翌日には、もう先輩刑事の麻生しおりがその噂を口にし始めていた。 一週間後には遂に、若者の噂など知るはずもない頑固親父のゴロイチまでその噂をするようになってしまった。 やがて、町中がその噂の奇怪さに怯えている事に気づいた。 (……もしかして、本当に?) 桂馬もそう思い始めていた。 そういう悪寒が、何故か桂馬だけは強く感じていた。 そして、ある日、紅い満月を実際に見かける事によって、オタク刑事は真実を知る事になった……。 ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ────そして、紅い満月を見た桂馬が辿り着いた先は───── ……また、渋谷の街だった。 厳密には、電脳空間に模造された月の裏の≪街≫なのだが、今の彼がそんな事を知る由もない。 「……すると、アサシンさんも渋谷には来た事があるのでせうか」 雨宮桂馬は、自らが呼び出したサーヴァント≪アサシン≫にそう訊く。 紅い満月を見た桂馬が連れて来られた先では、「聖杯戦争」というゲームが始まっていた。 それは、桂馬が大好きなアーケードゲームでもテレビゲームでもなく、リアルゲームである。 サーヴァントと呼ばれるパートナーと共に、魔術を駆使してこのゲームで生き残るのが趣旨らしい。 他のマスター/サーヴァントを襲撃し、他のマスター/サーヴァントの奇襲を回避し、生き残ったペアだけが、この紅い満月から解放され、元の日常に回帰できる。 この電脳空間では、それぞれ役割が与えられ、その記憶を埋め込まれる場合がある。桂馬などは、もろにその影響を受けているようで、元の日常についてはぼんやりとしか覚えていなかった。 噂に聞いていた、「運が良ければ元の世界に帰れる」とはこの事だったのである。 そして、≪アサシン≫はサーヴァントの種別の一つだ。 どうも、暗殺者(アサシン)はあまり桂馬が好むタイプの英霊ではない。 警察だった──この世界では彼は「警察をやめて私立探偵になった男」である──彼にとって、証拠を残さずに「暗殺」する手の人間は厄介だ。 やはり、事件は証拠を残して起こしてくれた方が警察としては楽である。 まあ、事件なんて起こさないのが一番なのだが。 そんなアサシンの真名はカナンといった。「約束の地」を意味する言葉であるのはどこの世界でも一緒だろう。 桂馬よりも若い容姿だ。褐色、色の抜けた綺麗な銀髪、整った容姿の外国人である。 日本語は達者。服装はこの世に召喚された時点でも十分に当世風。桂馬も、その肌の色と横顔に少しぽーっとなった。 到底、暗殺なんていう物騒な言葉とは無縁であるかのように思えるが、感情を殺したようなその瞳は、確かに常人とは違った。 「ああ。私の友達が住んでいる」 「いづれ、僕もその友達には会ってみたいですね」 桂馬の意に反して、やる気の籠らない空の返事が出た。 それも、やはりカナンの容貌に見惚れているからであろう。 褐色肌、というのもなかなかよろしいカテゴリである。 「で、そのお友達の名前と年齢は?」 しかし、その友達とやらも同じ渋谷の街に住んでいるなら、どこかですれ違っているかもしれない。 ……若者ならば尚更だ。 桂馬の前の職業は若者の相手をするのが仕事の「少年課」刑事である。 彼女の友人がどの年代かにもよるが、アサシンと同年代ならばおそらくは知り合っていてもおかしくはないだろう。 一応、訊いてみた。 「大沢マリア。20歳くらいだと思う。聞いた事はないか?」 「えっと……渋谷も広いですからね」 桂馬には、心当たりはなかった。20歳となると、もう桂馬にもわからない年代かもしれない。 アサシンも、期待こそしていなかったが残念そうである。 「……そうか」 まさか、桂馬もそれが日本屈指の大手製薬企業・大越製薬の研究所所長の娘であるとは思うまい。 また、渋谷に住んでいるとはいっても、桂馬が召喚された時代ではまだ大沢マリアは10歳の少女である。 この10年後に、ウーア・ウイルスという史上最悪の細菌兵器をめぐる事件が同じ渋谷で起こり、マリアはその渦中で巻き込まれる事も桂馬はまだ知らない。 「そうだ、桂馬。あやとりをした事はあるか?」 友達、という話題から、アサシンが連想したのは「あやとり」だった。 そのマリアとの思い出があやとりの中にある。 日本人はみんなあやとりができるとマリアに聞いていた。 「ええ。そりゃ、昔……大人になった今はもうほとんどやりませんけど」 「そうか。残念だ……あやとりも楽しいのに」 本格的に項垂れるアサシンの姿に、また少し見惚れる。 麻生しおりの大人のセクシーさにまた匹敵する色っぽさがアサシンにはあった。 無感情なようで、このような可愛い言葉が出てくるのだから堪えがたい。 なんでせう、この胸のドキドキは……。 「なぁ、桂馬」 「な、なんでせう」 「好意とまではいかないようだが、私には桂馬の感情がよくわかる。……その。もう少し、抑えてほしい」 「は、はい……」 ……どうやら、桂馬の感情も「色」として出ているらしい。 大方、日本の色彩感覚で言うならばピンク色にでもなっていたのだろうか。 思わず、恥ずかしがって、桂馬は帽子を深く被って目を隠した。穴があったら入りたい気分である。 桂馬はすぐさま話題を変える事にした。 「……と、ところで、アサシンさん」 「何?」 なんでもないような顔をしてアサシンはそう訊く。 しかし、桂馬にとってはなんでもない話ではない。 だって、今いるのは…… 「どうして、僕たち────こんな、高い所にいるのでせう」 ……そう、ここは渋谷と言っても、センター街の巨大ビルの屋上だ。 しかも、その中でも最高所、足場の悪い貯水タンクの真上に立っている。 例によって、夜風が強く吹いており、コーヒー牛乳を持つ手はぴくぴく震え、左手で帽子を強く抑えている。 トレンチコートが、はためくというより、もはやほとんど風に持って行かれるような形で桂馬の右側に重量を集めていた。 ここは、他のサーヴァント、マスターの気配を読む為に、アサシンが選んだ最適所だ。 周囲数十キロを「見て」、「聞いて」、「触れて」、「嗅いで」、「味を確かめる」事が出来る場所。 ゆえに、アサシンはここを選び、周囲を見ている。 桂馬は、もしかすると……「自分は吊り橋効果なる物に惑わされて、アサシンの横顔に色気づいたのではないか」、と気づきつつあった。 【クラス】 アサシン 【真名】 カナン@428~封鎖された渋谷で~/CANAAN 【属性】 混沌・中庸 【ステータス】 筋力D 耐久D 敏捷B 魔力C 幸運E 宝具B 【クラス別スキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を絶つ。隠密行動に適している。 マスターや他のサーヴァントは気配を察知することで彼我の位置を探っているので、 その基本戦術を無意味にしてしまう、この技能の重要性は高いと思われる。 【固有スキル】 共感覚:A+ 独立している五感が同時に機能している特異体質。 文字に色がついていたり、音が形として見えたり、人間の感情を察知したりといった事が可能。 その為、気配察知や千里眼のスキルも同時に併せ持つ。 戦闘続行:B 瀕死の傷でも撤退を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り逃げ延びる。 心眼(真):C 幼少期からの実戦経験によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理” 逆転の可能性が数%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。 【宝具】 『鉄の闘争代行人(テツノトウソウダイコウニン)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1~99人 ウーアウイルスによって人為的に齎されたアサシンの驚異的な身体能力や共感覚。 共感覚をフル稼働させる事により、戦闘区域や敵の位置を完全把握する事が出来、それにより、全く土地勘のない場所でも地形を生かした戦闘が可能。 また、アサシンの身体能力や戦場における知性そのものが異常に高く、その場にある武器の最適な使い方を理解し、見事に駆使する事ができる。 『希望の地(カナン)』 ランク:B 種別:結界宝具 レンジ:∞ 最大捕捉:1~5人 大事な人間を守る為の固有結界。 結界内では、アサシンとそのマスターに殺意を持つ者は全て、自分のスキルと宝具を活用する事ができなくなる。また、ステータスにも何らかの影響が及ぶ事がある。 唯一、殺気を遮断する事ができる相手には弱い諸刃の剣。 【Weapon】 ベレッタPx4ストーム 毛糸のあやとり 【人物背景】 鉄の闘争代行人と呼ばれるフリーランスの傭兵。 かつてウーア・ウィルスで全滅した中東の村の生き残りであり、抗ウィルス剤なしで症状を耐えきった初めての人物。その結果、元々持っていた『共感覚』が大幅に強化され、五感を全て同時に使用する事ができる。 NGOの夏目に依頼され宿敵、アルファルド・アル・シュヤが率いる組織「蛇」との戦いに臨む。 以前、中東で出会った大沢マリアという女性に深い友情を感じている。 【サーヴァントとしての願い】 大沢マリアのいる世界へと帰る。 【方針】 不明。 今は周囲にサーヴァントや魔術師がいないか確認中。 【マスター】 雨宮桂馬@街~運命の交差点~ 【マスターとしての願い】 不明。 【weapon】 コーヒー牛乳 【能力・技能】 アーケードゲーム、テレビゲームが得意。 警察としての最低限の能力。 【人物背景】 警視庁渋谷中央署生活安全課少年係のオタク刑事。ただし本人はゲーマー刑事と主張する。25歳。帽子とメガネとトレンチコートが特徴。 渋谷を巡回中に「シャチテの悪魔」からの時限爆破予告を発見し、「シャチテの悪魔」との渋谷を賭けた暗号ゲームに挑む。 桂馬の尽力によって、一度渋谷は爆弾の魔の手から救われた。 ゲーム、パソコン、コーヒー牛乳を好み、「けふ(今日)」、「~でせう」、「ヤバ吉」など独特の言葉を使う。 本来は、カナンの初出である「428~封鎖された渋谷で~」にも登場予定だったがボツになった(警察をやめて私立探偵になったというのはその場合の設定である)。 【方針】 とりあえず高いところから降りる。
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アサシン(OCG) 通常モンスター 星5/地属性/戦士族/攻1700/守1200 アサシン 上級モンスター 地属性 戦士族
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あなたは - 人目の暗殺ターゲットです。 現在-人目の犠牲者になりました。 基本情報 名前 oモーグリo ジャンル 暗殺 役職 組長 年齢 本人に直接聞くべし マイク 所有。しかし現在は基本オフ 配信時間 不定期(朝が多いかも) 実況作品名など 暗殺全般 スプリンターセルシリーズ アサシンクリードシリーズ ヒットマンシリーズ 星のカービィスーパーデラックス 特徴 癒し系組長 グラサン系モーグリ 剃りこみ入りスキンヘッド 必死の可愛い系アピール 必死の声高いアピール キセルを嗜好 見た目は可愛い←ご本人からの申出 ハードボイルドでイケメンリア充 ←これ重要 病院で何人もの看護師に手を出す 声のギャップがあまりにも酷すぎて仮病の理由を使っちゃうほどマイク使うのを拒むチキン ・しかも彼女持ち 抗争活動 突如らいつべに降臨、組員をらいつべで探し始める 以降、現れたコテハンと杯を交わし、その地位を築き始める その卓越した潜在能力で、数々の戦場を荒らし、死んでは復活を繰り返す姿が組員の心を打つ 残虐・無慈悲、かつ萌えの殺戮 組長のこれまでの行い マリオカートではノエルンと争うほどの腕前 暗殺中の名言・迷言・口癖 「隠密なんてなかったんや!」 「殺す、こいつ絶対殺す」 「そろそろ本気出すか」(フラグ) ファミリー一覧 るふぁむ 高音の貴公子 Bam 専属スナイパー 翠色 触手にゅるにゅる道場主 ぺち太郎 ( 。´◕ω◕)y─┛ ノエルン 姐さん gawin ニュータイプ() 真武夜沙叉 殺しのエキスパート Rou 組一の変態 piko3 ドジッ子猫 Mahilo (。◕ˇωˇ◕。) みぎ 認知の第一人者 maito ✂╰⋃╯ 組長のステータス 喋り声 ドスがきいてるクポー 思考力 基本的に女と殺戮しか脳内にない コメント 作っていただきました、ありがとう(๑ÒωÓ๑) 編集はどうぞご自由にしてください! -- モグ ( ゚∀゚);y=ー・∵.ターン -- もんちょい www紹介できてないwikiww -- rin嬢 (つ◞‸◟と) モグちゃん元気になぁれ>ლ(´◔ω◔`ლ) -- 伊藤君 名前 コメント
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三人。 その数字は、緒方智絵里という少女にとって大きな意味を持っている。 例えば、核家族の世帯を構成する父親と母親と一人っ子。 同じ構造を持つ緒方家であるならば、一人娘の智絵里は両親の愛情を一身に受けて健やかに成長するだろうというのが当然の発想である。 しかし現実はままならないもので、両親共に社会人としての責務に多くの時間を割かざるを得なくなっていた。 勿論、両親は仕事にかまけて智絵里を蔑ろにしたわけではない。時間の僅かな余裕を見つけては、一人娘に辛い思いをさせないようにコミュニケーションを心掛けていたつもりである。 それでも、智絵里の飢えは取り除けない。 智絵里とて多少なりとも成熟した人間であり、両親の事情に理解を示さず癇癪を起こすような我儘はしない。しかし、大人の理屈だけで自らの寂しさを受容出来るほど智絵里の精神性は強固に作られていない。 頼れる他者に甘えることへの欲求を満足に発散出来ず、誰も待たない家で一人の時間を過ごす。その日常は、智絵里の心に巣食う孤独感を漸増させるに十分だった。 そんな緒方智絵里が、なけなしの勇気を振り絞って新たな一歩を踏み出した。 愛する両親の下を離れ、上京してアイドルデビュー。 夢へと続く階段を登る過程では、智絵里の欲求を満たすパートナー達との出会いが待っていた。 プロデュースの方針として智絵里に与えられたのは、三人組のアイドルユニットのメンバーとして活動する環境だった。 智絵里以外の二人のメンバーのうち一人は、いざという時に周りを引っ張る頼もしい肝っ玉の持ち主だ。 もう一人の少女の売りは、どんな時でも甘くて柔らかくて、包み込むような優しい人柄である。 二人と触れ合う度に智絵里が認識する心地良いそれは、まるで父性と母性に近しい。 あの殺風景な部屋の中で増幅された人恋しさが、アイドルの時間の中で溢れそうなほどに満たされる。 だから、智絵里は願う。こんな日々が、ずっと続きますように。 その願いは、少しずつ肥大化していく。 たとえば、仕事で出演したバラエティ番組でいつものように三人で息の合った掛け合いに勤しむ時。 たとえば、収録終了後に帰路に着く際、番組スタッフが会社の方針転換とかアイドル達への影響とか、そんな怪しげな噂を口にするのを立ち聞きしてしまった時。 たとえば、番組出演の数日後に偉い人間から事業再編が指示され、(責任を持って守るという念押しの前の話として)智絵里の属するプロジェクトも解体の対象となるかもしれないとプロデューサーから聞かされた時。 たとえば、最悪の可能性として想像したユニットの解散が実際には杞憂に終わり、またいつものように三人で……ではなく、スケジュールの些細な食い違いにより他の二人とは別の現場に一人で赴く時。 たとえば、今回は無事で済んだものの、三人の繋がりなんて誰かの都合で簡単に崩れてしまってもおかしくないのかもしれないと理解してしまった時。 自分以外の二人が齎す甘美な味を、誰にも脅かされることなく永遠に貪り続けられたらいいのに。 そんな風に、緒方智絵里は切実なまでに「三人」に拘っていく。 ○○○ ●●● ◎◎◎ 智絵里は、一人で過ごしていた。 不可分と言ってもいいだろうと思われた二人が、今は智絵里の側に居ない。 「……きっと大丈夫だよ。もしかしたら二人に何かトラブルがあったのかもしれないけど、それでも待ってればちゃんと良い報告が来るはずだから」 「そうだよ、ちえりん。きっと『ごめんごめん、ちょっとネットカフェでゲームしてたらうっかり寝落ちしちゃってたよー』とか笑ってさ、ひょっこり出てくるって」 正確には、どこか自信なさげな心情が見え隠れする言葉で智絵里を励ます少女が少なくとも二人いる。 それでも、いつも通りの安心感を得られないという意味では、今の智絵里は間違いなく一人であった。 だから、励ます二人に対しても萎びた返事しか出来ない。 「……そう、かな」 昨日から、あの二人との連絡がつかなくなったのだという。 プロデューサーも、寮生も、家族も、誰もが二人の行き先を掴めず、携帯電話で何度となく連絡を取ろうとしても悉く空振り。 少なくとも割り振られた仕事を放り出さず成し遂げるだけの責任感を持つ人間だと皆が認識していたために、何も言わず消息を絶ったとなれば外的な要因だろうと考えるのは自然なことだった。 当面の対応として、三人で担当する予定だった商品の告知の仕事には急遽別の人員を充てることとなった。勿論、プロデューサーは相手先に随分と頭を下げる羽目となったのだが。 そして二人が見つからない以上、智絵里達三人で行うはずだった仕事の予定は大きく見直し。智絵里の精神面への配慮も含めれば、全件キャンセルも視野に入れているそうだ。 仮にもプロのアイドルとしていかがなものかと言われそうな話だが、それが許されるほどに事態が異常であった。 「行方不明」となった二人のために、警察への捜索依頼がされる程に。警察の出番などという最悪の可能性も考えなければならないような脅威が、皆の意識を怯えさせていた。 この街では近頃、同一犯によると目される連続殺人事件が発生している。 既に人数が二桁に達しようとしている被害者達には性別や職業などに共通性がまるで見当たらず、犯行時間も犯行場所もバラバラ。無差別殺人の可能性が高いという。 ただ一つ共通しているのは、頸部にしろ腹部にしろ、被害者達が身体の一部分を欠損させていることだった。その傷跡に残る痛ましい火傷の跡は、まるで「至近距離から何かを爆発させた」かのような有様であるとのことだ。 未だ犯人特定の目途が立たない状況で、人々の意識は警察の不甲斐なさへの怒りと、姿の見えない殺人犯への恐怖へと向けられる。 そして、この恐慌的な状況をまるでドラマのように愉しむ不特定多数の輩が現れるのも悲しいかな普遍的な話であり、彼等は尤もらしい名前を持ち出して事態への警告……という名の無責任な扇情に没頭していた。 そんな彼等の作り上げた一文は、まるでキャッチフレーズのように街中を行き交う人々の間に定着しつつある。 人は言う。爆弾魔(ボマー)に気を付けろ、と。 ○○○ ●●● ◎◎◎ 両親共に仕事の都合で出張中であるため、当分の間自宅は一人暮らし同然の環境となっている。これが、智絵里に用意された聖杯戦争における人物設定の一端である。 しかし、今の智絵里は一人ではない。リビングに入れば、一人の男が我が物顔でソファに腰掛けている。 「よお、戻ったか。やっぱ仕事は中止か?」 何食わぬ顔で声をかける彼は、聖杯戦争を生き抜くための智絵里の従者となった『暗殺者(アサシン)』だ。 その態度に、智絵里は唇を噛む。全てを知っている癖に白々しい真似をする彼に対する感情の配分は、この時ばかりは怒りが大きかった。 彼が行動を起こした結果、街では多くの生命が犠牲となり、二人のアイドルが「行方不明」となった。 智絵里にとって全く望ましくない結果を招いたことを、彼は「必要なことだからな」と言ってのけて一切悪びれない。 智絵里から向けられる悪感情など、アサシン――ゲンスルーという男にとってはそよ風も同然、いちいち動揺するに値しない。 「……何で、こんなことする必要があったんですか」 「ぁあ?」 「ぅっ……」 現に、眼鏡越しの視線でほんの少し凄まれただけで智絵里の怒りはあっさりと萎んでしまう。 小心者の少女と、大量殺人犯。精神面の格差は明確であり、会話の主導権をアサシン一人に握られるのもやむを得ないことだった。 それでも、不出来な子供を諭すように、アサシンは智絵里に事情を説明する。 アサシンの持つ宝具――本人曰く、念能力である――を滞りなく発動させるためには、人々の間に「爆弾魔の噂」が流れることが実質的な条件とも言えること。 そのための準備として、ルーラーからの討伐令の対象とされるボーダーラインを越えない範囲を探りつつ、街で何人かを手に掛ける必要があったこと。 またマスターである智絵里が余計な拘束時間を強いられるのは好ましくなく、フットワークを少しでも軽くさせておこうと考えたこと。 その達成と、「爆弾魔の噂」の定着促進も兼ねて、智絵里の最も親しいアイドル二人には昨日を以て「行方不明」となって頂いたこと。 一連の説明を聞き終えて、でも、と智絵里はどうにか声を絞り出す。 何か理論的な反駁が思いついたわけでは無く、ただ気に入らないから反発したというだけだ。 「別に気に病む必要は無いだろ。あの二人だってただのNPCだ。生き残って元の世界に帰れば、お前はちゃんと本物のお友達に会えるんだぞ? 寿命も全う出来なかったオレからすりゃあ羨ましい限りだ」 「そういう問題じゃ、ないです……!」 「人を殺すのは嫌だ……って話のことなら、まあもう言わなくてもわかるよな」 「そうだぞ智絵里ちゃん。世の中は戦わなければ生き残れないんだぜ」 「ヘイヘイヘイヘイ、覚悟決めちゃいな覚悟をよ~?」 「ひっ!?」 男が新たに二人、何の前触れも無く智絵里の左右に現れては無遠慮に寄りかかってくる。 アサシンを含めて、殺人者が合計三人。大きく且つ引き締まっている体躯は、智絵里に威圧感を与えるには十分。 彼等は智絵里が他者との間に保ちたい距離感など構わず、げらげらと笑いながら心の中に土足で踏み込む。悪人という点を差し引いても、揃いも揃って智絵里の苦手とするタイプの人間だ。 呼吸にすら気を遣うような、かつてない程の居心地の悪さ。 じわじわと智絵里の心を憔悴させ得る状況で、更にアサシンの言葉が智絵里の逃げ場を潰していく。 「覚えてるか? オレが単独行動スキルってやつを持っていることを。オレからすれば、別にお前を切り捨てて他のマスターを探すのだって選択肢の一つとして考えられる立場だ。それでもお前と一緒にいるのは、結局リスクの方が大きすぎるからだな」 「対してお前はと言えば、マスターとしてのセールスポイントと呼べる物が、ゼロだ。魔力も無ければ武術の心得も無い。はっきり言えば、ただのカモだ。マスターを失い、誰でもいいから再契約しないと消滅してしまうってサーヴァントでもない限り、わざわざお前と組むメリットは皆無だ」 「そんなお前でも、オレならちゃんと合わせてやれる。まあ、オレの方策がメインではあるがな。そういう意味では、お前はオレと組めるだけ幸運だ」 「……お前がオレを切り捨てるのは、その瞬間にお前がオレ以外の全員から『見捨てられる』ってのと同じ話だ。あとは、オレが何を言いたいか、分かるよな?」 見捨てられる。 その簡素なフレーズに、智絵里は息を呑む。孤独感というウィークポイントを、アサシンは容赦無く抉る。 ついに言葉に窮する智絵里を、二人の男がにやにやと見下ろす。 「二人のお友達を亡くした時、嫌だと思ったろ?」 そんな智絵里へと次に語りかけるアサシンの口調は、今までよりほんの、ほんの少しだけ柔らかくなっている……ような気がした。 「三人で一緒に生きていけなくなるってのが辛いってのはオレにも分かる。まあ今回死んだのは偽物なわけだが、それでも練習にはなっただろ」 「……何であれ、死にたくない理由なんか『仲間といたい』でも別に十分だ。別にお前に何かデカいことを期待しようなんてオレも考えちゃいないが、それにしたって自分の願いくらいは固めておいてくれないとパートナーとしては不安なんでな」 願い。少なくとも、智絵里には奇跡の結晶とも言うべき聖杯に託す程の願いを持ち合わせていない。 ただ、この苦痛ばかりの時間を早く終わらせたいだけと思うだけだ。 帰りたい。だって、人を殺すべきとされる環境が怖いから――違う。 だって、戦争なんかアイドルとしてするべき行いではないから――これも、違う。 だって、 ――だって、綺麗に満たされないから。 一人じゃ駄目。足りない。寂しい。 二人でも駄目。まだ足りない。息苦しい。 四人も駄目。多すぎる。喧しい。 「三人」が良い。「三人」じゃなきゃ、嫌だ。 至福の環境であると確信できるのは、寂寥感を残さず拭い去ってくれるのは、緒方智絵里が「三人」の中にいる時だけだ。 「三人」でいたい。智絵里の願いなんてただそれだけだ。 何者にも脅かされない、絶対的なまでの幸福感を達成するための、永遠の「三人」を。 「――私から、『三人』を奪わないで」 限界を超えて零れた願いは、アサシンに聞き届けられてしまった。 「心配するなって。オレは、お前を見捨てない。三人で生きたい者同士、仲良くやっていこうじゃないか。よろしく頼むぜ、マスターさんよ」 「……………って言っても、オレから見れば今の状況は『三人と、他の一人』だけどな」 【クラス】 アサシン 【真名】 ゲンスルー@HUNTER×HUNTER 【パラメーター】 筋力D 耐久D 敏捷B 魔力B 幸運C 宝具D+ 【属性】 混沌・悪 【クラス別スキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を絶つ。ある程度の隠密行動に適している。 他者から自身がサーヴァントであると察知されにくくなる。 たとえ実体化していても、能力を行使しない限りはただのNPCと認識される確率が高い。 【保有スキル】 念能力者:B オーラ、即ち生命エネルギーを使いこなした戦闘技術。 自身の持つ魔力を転用することで様々な効果を発生させる(肉体強化、気配遮断効果の補強等)。 このスキルにより、後述する宝具も発動可能となっている。 情報抹消:C- 対戦が終了した瞬間に目撃者と対戦相手の記憶から、能力、真名、外見特徴などの情報が消失する。 例え戦闘が白昼堂々でも効果は変わらない。これに対抗するには、現場に残った証拠から論理と分析により正体を導きださねばならない。 大量殺人犯としての素性を長期間に渡って秘匿していた経歴から付与されたスキル。 ただし例外として、『命の音』による爆弾を起動させられた者はそれ以降常に「戦闘継続中」と見なされるため、情報抹消が有効とならない。 単独行動:D マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクDならば、マスターを失っても半日間は現界可能。 潜入していた集団から離脱した後も暫く逃亡生活を続けた経歴から付与されたスキル。 【宝具】 『一握りの火薬(リトルフラワー)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:2人 アサシンの持つ念能力の一つ。変化系能力。 手で掴んだものを爆破することが出来る。ある程度の殺傷能力がある。 念による防御効果が無ければ、爆風でアサシン自身もダメージを負うこととなる。 そのため(全身にガソリンを浴びる等)防御が意味を成さない状況での使用は危険極まる。 『命の音(カウントダウン)』 ランク:D+ 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:100人 アサシンの持つ念能力の一つ。具現化・操作・放出系の複合能力。 相手の体に念能力で作った爆弾を取り付ける能力。 ①相手の体に触れながら「ボマー」と言う。 ②『命の音』の能力の説明及び解除方法、加えて他三種の宝具の存在をアサシン自身が口頭で相手に伝える。 この二つの条件をクリアした時点で、触れた場所に爆弾が出現し作動する。 ①と②の条件の順序は問わない。また長期間間隔を空けても条件は成立する。 爆弾はタイマー式で6000回カウントすると爆発する。ただし時間ではなく、対象者の心拍数をカウントしている。 爆弾の解除方法はアサシンの体に触れながら「ボマー捕まえた」と言うこと。これが達成されない限り、たとえアサシンが消滅しても爆弾自体は残り続ける。 この爆弾の威力は『一握りの火薬』の約10倍。余程の理由が無い限り、サーヴァントでさえ即死しかねない。 一度に多数の爆弾を設置・発動させることが可能。魔力消費の発生は爆弾が実体化している間のみであり、威力の割に負担は少量。 『宝島の秘術(スペルカード)』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:100人 仮想空間を舞台としたSLG「グリード・アイランド」内のアイテムであるスペルカード一式(及び専用のバインダー等の付随品)。 一種類につき一枚の全四十五枚セット。消費型なので一度使ったカードは二度と使えない。 聖杯戦争におけるアイテムとして再現される上で、効果がある程度拡大解釈されている。 (「カード」を対象とした呪文は「カード」の形状の物全てに対して有効である、防御呪文は低ランクの対魔力として機能する等) ただし解釈の結果、何の効果も為さなくなったカードもある。また聖杯戦争自体からの脱出が目的となる「離脱(リーブ)」は絶対に機能しない。 『三人の絆(リリーストリガー)』 ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:2人 生前のアサシンにとっての無二の仲間であるサブとバラを召喚する。 パラメーターはアサシンよりやや低く、また唯一のスキルとしてCランクの「念能力者」を保有している。 アサシンが二名と共に親指を合わせて「解放(リリース)」と言うと、カウントに関係なくその場で『命の音』で設置された全ての爆弾が起爆する。 (なお『命の音』の発動に関わる能力説明の際、「解放」が即時起爆を表していることまで明かす必要は無い) そこそこの戦闘能力に切り札発動の手掛かりなど多少の有用性があるが、それらの要素が無くてもアサシンにとって最も重要な宝具である。 【weapon】 上記宝具 【人物背景】 ゲンスルーという人間には二つの側面がある。 一つは、グリード・アイランドのプレイヤー達を震撼させた連続殺人鬼・爆弾魔(ボマー)。 もう一つは、時には自身の安全以上に別の二人を案ずるような、単なる仲間思いの男である。 【サーヴァントとしての願い】 三人で、また面白おかしく生きたい。 【マスター】 緒方智絵里@アイドルマスターシンデレラガールズ 【マスターとしての願い】 三人で、ずっと幸せに生きたい。 【能力・技能】 歌やダンスが出来るが、今でもプレッシャーには弱い。 【weapon】 特に無し。 【人物背景】 引っ込み思案で繊細な性格のアイドル。 少し前から、三人組ユニットでの活動を始めることになった。 【方針】 私に何が出来るのか分からない。アサシンに任せるしかない。 平気で人を殺すアサシンは怖いけど、誰からも見捨てられるのがもっと怖い。 大切な三人のいる日々に帰れるなら、もう何だって良い。
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【クラス】 アサシン 【外見】 あかがね色の忍び装束を着たくノ一。 現代風の斜めがけバッグを身につけている。 この状態では目元とポニーテールにした髪しか確認出来ない。 +霊基再臨LV1 鼻から下を覆っていた布が消え、可愛い素顔が明らかに。 また、手にはそれぞれ忍者刀と手裏剣が収まった。 +霊基再臨LV3 マフラーが付いた。忍びといえばマフラー……冷静に考えると何故に? 腰の帯もリボン結びになり、なんだか女の子らしさが増した。 +最終再臨 脇に抱えた千両箱から大判小判を惜しみなくばらまいている。超いい笑顔で。 これこそが彼女にとっての至福の時。邪魔をするのは野暮というものだろう。 【真名】 +第4節:ヤバいヤバいヤバいクリアで開放 日下茂平 【性別】 女性 【属性】 混沌・善 【ステータス】 筋力:D 耐久:C 敏捷:A+ 魔力:B 幸運:B 宝具:C 【クラス別スキル】 気配遮断:A 自身のスター発生率をアップ。 サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しい。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【固有スキル】 天狗の兵法:A 味方全体のNP獲得量をアップ[Lv.1~](3T) アサシンは相棒と共に、洞窟にいた天狗から様々な術を授かった。 といってもただ貰ったわけではない。修行の道は険しかった。 忍術:A 味方単体に回避状態を付与(1T)&味方単体のスター発生率をアップ[Lv.1~](1T) このアサシンの真骨頂は暗殺ではなく、修行によって身につけた忍術にある。 彼女は数々の忍術を駆使し、殺しではなく盗みを働くのである。 義賊:B+ 自身のスター集中度をダウン[Lv.1~](1T)&味方全体のHPを回復[Lv1~] 彼女は義賊であるが故に、悪人から盗んだものを独り占めするようなことはしない。 むしろ〝宵越しの金は持たぬ〟とばかりに、貧しさに喘ぐ民へと全て与えてしまう。 このスキルはその様な生き様が昇華されたものであると言える。 【宝具】 +『???』:第3節:取り戻せクリアで開放 『悪人落涙・貧者爆笑(あくにんらくるい・ひんじゃばくしょう)』 ランク:C 種別:対悪宝具 種類:Quick 敵全体の攻撃力ダウン[Lv.1~](3T)&スターを大量獲得〈オーバーチャージで効果UP〉 ↓強化後 ランク:C++ 種別:対悪宝具 種類:Arts 敵全体の攻撃力ダウン[Lv.1~]↑(3T)&スターを大量獲得〈オーバーチャージで効果UP〉&敵全体の攻撃力を大ダウン(3T) 【マテリアル】 +キャラクター詳細 にっくき悪人泣かすため! 愛する貧者を救うため! 忍びの力を身につけた、無敵の義賊がここに見参! さぁさ皆様ご覧あれ! これが、これが、天狗仕込みの忍びの技ッス! +絆LV1で開放 身長/体重:158cm/49kg 出典:史実 地域:日本 属性:混沌・善 性別:女性 「あたし、悪いことしてるつもりはないんで。そこんとこよろしくッス」 +絆LV2で開放 江戸時代中期頃に土佐藩で活躍した義賊。史実では男性と記されている。 その活躍ぶりからついたあだ名は〝土佐のネズミ小僧〟。 ただの民話出身かと思いきや、当時の人物が書いた〝巡水日記〟に記録されており、実在が証明されている。 +絆LV3で開放 茂平は貧しい農民の出で、どうにか死なずに成長すると庄屋へと奉公に出る。 するとここで運命の出会いを果たす! 彼女はその人物と相思相愛になるが、身分の違いによってあえなく破局。 そのことで庄屋の怒りを買った茂平はクビに。悲しみに暮れた彼女は死に場所を求めて彷徨い、やがて猿田洞という洞窟に到着する。 だがぼんやりと入っていくと、なんと天狗と遭遇! のちの相棒となる佐川市之丞と共に、忍術の修行に明け暮れることとなった。 +絆LV4で開放 やがて一人前の忍びとなった茂平は、相棒と共に肩を並べて義賊活動を開始。 金品や米をぎっしりと蓄えた豪商や豪農からそれらをかすめ取り、貧しい人に与えるという充実した日々を送る。 だがある日に高知城へと盗みに入った際、ついつい二人で宴会用の酒を飲んでしまい、あろう事か現場で熟睡。 当然捕まった二人であったが、茂平は小さなネズミに変化して縄を解き、鳶に化けた相棒の背に乗って悠々と脱出した。 だがそれを最後に、茂平達はとんと姿を見せなくなったという。 +絆LV5で開放 『悪人落涙・貧者爆笑』 ランク:C 種別:対悪宝具 盗みによって悪をくじき、ひもじさに泣く善を助ける。だけども殺しは御法度よ。 そんな日下茂平の信念と、彼女の身体に刻まれた技術が昇華されたのがこの宝具である。 発動されたが最後、彼女に目を付けられた者の持ち物は綺麗さっぱりかすめ取られてしまう。 この世にはびこる転売屋やブラック企業のお偉い様方は気をつけよう。 もしかすると今夜辺り、消えたはずの茂平が目の前に現れるかも……。 +???クリアで開放 【絆礼装】 +絆LV10で開放 特異点に戻る